スプリンターズステークス(中山芝1200m)を過去のデータ傾向と過去のレースラップ分析、出走馬全頭のラップ分析から、好走する馬のヒントを探っていきます!
過去のレースラップ
過去・過去平均
特徴
中山競馬場 芝2200m(Cコース4日目)
良馬場の過去5年の平均ペースは
前3F 33.0秒
上り3F34.7秒
平均タイム1:07.7秒
平均勝ち馬上がり33.9秒
平均で前3ハロンが33秒になる超絶ハイペースのスピード能力必須レースです。
坂を駆け下りて最後は急坂をのぼるジェットコースターのようなコースで、外の馬がそのまま外に振られていくので内枠のアドバンテージはとても大きいです。
このコースで逃げ切るのはかなりの力が必要で、過去10年1頭も逃げ切って勝った馬はいません。好位抜け出しできる馬が一番好走します。
好位に付けられる先行力と急坂をしっかり上り切れる末脚能力を求められるレースです。
超ハイペースについていける追走力
末脚能力
枠
内枠から好位を取れる馬が有利。逃げ馬の後ろで脚を溜められる馬の好走が目立ちます。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2- 1- 4-13/20 | 10.0% | 15.0% | 35.0% | 123 | 169 |
2枠 | 1- 2- 1-16/20 | 5.0% | 15.0% | 20.0% | 26 | 86 |
3枠 | 1- 0- 4-15/20 | 5.0% | 5.0% | 20.0% | 24 | 138 |
4枠 | 3- 3- 0-14/20 | 15.0% | 30.0% | 30.0% | 44 | 64 |
5枠 | 2- 2- 0-15/19 | 10.5% | 21.1% | 21.1% | 18 | 56 |
6枠 | 0- 1- 0-19/20 | 0.0% | 5.0% | 5.0% | 0 | 8 |
7枠 | 1- 0- 0-19/20 | 5.0% | 5.0% | 5.0% | 46 | 19 |
8枠 | 0- 1- 1-18/20 | 0.0% | 5.0% | 10.0% | 0 | 48 |
脚質
逃げ馬が勝つのは難しいですが、好走率は高いです。軽視は禁物。
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 0- 2- 1- 7/ 10 | 0.0% | 20.0% | 30.0% | 0 | 82 |
先行 | 3- 4- 2- 27/ 36 | 8.3% | 19.4% | 25.0% | 84 | 115 |
中団 | 6- 4- 4- 47/ 61 | 9.8% | 16.4% | 23.0% | 113 | 75 |
後方 | 1- 0- 3- 50/ 54 | 1.9% | 1.9% | 7.4% | 4 | 34 |
マクリ | 0- 0- 0- 0/ 0 |
上り
しっかり上がりを使える馬の勝率が高いです。
上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|---|
3F 1位 | 1- 0- 2- 8/ 11 | 9.1% | 9.1% | 27.3% | 20 | 108 |
3F 2位 | 3- 0- 2- 9/ 14 | 21.4% | 21.4% | 35.7% | 92 | 140 |
3F 3位 | 3- 1- 0- 3/ 7 | 42.9% | 57.1% | 57.1% | 745 | 205 |
3F 〜5位 | 0- 4- 2- 24/ 30 | 0.0% | 13.3% | 20.0% | 0 | 55 |
3F 6位〜 | 3- 5- 4- 86/ 98 | 3.1% | 8.2% | 12.2% | 35 | 53 |
勝ち馬データ
勝ち馬の近1年の好走レースの共通データ(過去5年)
- 前3ハロンが(33.4秒以内の1200m戦か33秒台の1400m戦)で上がり5位以上で優勝または0.0秒差の負け
- ラスト3Fで加速が一度も刻まないレースを上がり5位以上で連帯
すべてを満たす馬
ウインマーベル
トウシンマカオ
マッドクール
穴馬データ
当日4番人気以下で馬券に絡んだ馬の共通データ(過去5年)
- 前走(北九州記念・キーンランド・CBC賞・安田記念・パラダイスS)
- 前走逃げ以外
- 今回斤量減
- 4歳牝馬(明け3戦内)か牡馬(明け2戦内)
- 前走馬体重480㎏以上
以上を満たした馬の成績
1- 1- 2- 1/ 5
勝率20.0%
連帯率40.0%
複勝率80.0%
単回406 複回424
なし
主な前哨戦
全頭ラップ診断
評価の基準
S・・・本命候補!!馬券内にほぼほぼくる!
A・・・相手候補!馬券内にまあまあくる。
B・・・おさえ。もしかしたら馬券内にくる。
C・・・買わない。馬券内に来たらあきらめる。
1オオバンブルマイ
評価 良馬場C 道悪C
キーンランドカップは展開が向いたレースでしたが、それでも強い内容でした。
ただ、加速ラップを刻む瞬発力を求められるレースでしか好走がなく、今回の消耗戦の適正は低いと思います。
後方からの競馬ではかなり展開が向かないと好走はむずかしいですし、先行馬も強いので厳しいと思います。
2トウシンマカオ
評価 良馬場S 道悪A
前走のセントウルSは外を回される展開だった上に中団からの競馬と好走は不可能なレベルに不利が大きいレースでした。その不利を覆して差し切った内容は高く評価できます。
今回のメンバーの中では末脚能力トップで、ワンペースの消耗戦でもしっかり速い上がりを使えることはこのレースでは大きな買い要素になると思います。
内枠は詰まりそうで怖いですが、ペースが速くなればコーナーで馬群が外に振られるのでなんとか抜け出られると思います。
道悪が苦手な馬なので、良馬場の方が買いやすいです。
3ウインマーベル
評価 良馬場A 道悪C
勝ち馬データに該当した馬です。
2年前はこのレースで2着ですし、昨年は出遅れて0.4秒差の6着なので軽視できません。
追走力もありますし末脚もしっかり使える馬なので、スタートさえ決まれば十分好走できる能力はあります。
道悪は苦手なので良馬場の方が買いやすいです。
4エイシンスポッター
評価 良馬場C 道悪C
前走のキーンランドカップは展開が向いたレースだったので評価できません。ワンペースの消耗戦で好走したことがないので今回のレースの適正は低いです。
5ナムラクレア
評価 良馬場B 道悪A
前走のキーンランドカップは直線で不利があったので参考外でいいと思います。
基本的に加速ラップを刻むレースの方が得意な馬なのでスプリンターズSよりも高松宮記念の方が合う馬だと思います。
高速の良馬場だと前の馬を捕まえるのは大変だと思いますが、得意な道悪になればチャンスだと思います。
6ママコチャ
評価 良馬場A 道悪A
セントウルSは+2㎏のハンデを背負いながら僅差の2着と強い内容でした。
先行して垂れないしぶとい脚を使える馬で、消耗戦の方が得意です。
今回は消耗戦になりやすいレースなので適正は高いですが、末脚も求められます。去年はスプリンターズSまでに使ってきたレースで上がり5位以上を使えていますが、今年は上がり10位が最上位でした。
5歳牝馬ですし、明らかに去年がピークで今はピークアウトしてると思います。
7マッドクール
評価 良馬場A 道悪S
勝ち馬データに該当した馬です。
前走の香港での大敗は馬場が合わなかったとコメントが出ているので参考外でいいと思います。
瞬発力ラップ、消耗戦ラップどちらでも強い競馬ができているのは能力が高い証拠ですし、コーナリングが上手な馬なので内枠はプラスです。
8モズメイメイ
評価 良馬場B 道悪B
差す競馬を覚えて去年とは別馬のように成長しました。
アイビスサマーダッシュでは上がり2位で優勝と評価できる内容でしたし、今まさにピークを迎えていると思います。
できるだけ内で脚を溜めたいモズメイメイにとって4枠は、ラチ沿いまでは行かずとも内目を走れる良い枠だと思います。
好走には絶対にイン突きしかないと腹をくくって乗ってくると思いますし、頭まではなくとも着内の可能性は十分あると思います。
9ムゲン
ラップが公開されているレースで好走していないのでグラフにできませんでした。
評価 良馬場C 道悪C
ラップを確認できるレースがないので分析が難しいですが、斤量が6㎏増える上にスプリント戦で好走がないので厳しいと思います。
10ピューロマジック
評価 良馬場B 道悪B
大敗した前走のセントウルSは加速ラップを刻む瞬発力ラップになったので参考外でいいです。
適正が高いのはワンペースの消耗戦で、今回は得意なラップになりやすいレースです。3歳牝馬なので斤量が54㎏とかなり恵まれていますし、確実にハナに立てそうなメンバーもいいですね。
逃げて勝った馬は過去10年1頭もいませんし、末脚も足りていないので勝つことは無いと思いますが、着内に残る可能性はあると思います。
11ダノンスコーピオン
1年間好走したレースがなかったのでグラフにできませんでした。
評価 良馬場C 道悪C
追走力がないので今回の前3F33秒台前半のペースに付いていけないと思います。
12サトノレーヴ
評価 良馬場B 道悪B
3連勝中でプラス16㎏で出走したキーンランドカップでは完勝と今まさにピークを迎えている感がすごい馬です。
しかし、戦ってきた馬で唯一強いかったのはキーンランドカップのナムラクレアくらいで、あとはG1クラスと言えない馬ばかりです。
ナムラクレアも5歳の秋とさすがに繁殖に向けて衰えが見えてくる頃ですし、第一線級の馬との勝負はこれが初めてになります。
上がり5位以上で優勝できたのは函館SSだけなので急坂を登りきった後の100mを凌げるか若干不安があります
13ルガル
評価 良馬場B 道悪B
高松宮記念は内伸び馬場で外を通ったことと、瞬発力ラップに適正がなかったことが敗因だと思います。
今回は得意な消耗戦ラップになるので軽視できません。シルクロードSは完璧な内容でしたが、メンバーが弱く今回のメンツに通用するか微妙です。
しかし、苦手なゲートを克服しましたし、ここで好走しても全くおかしくないと思います。外目の枠は不利ですが、相手では買いたい1頭です。
14ビクターザウィナー
ラップが公開されているレースで好走していないのでグラフにできませんでした。
評価 良馬場C 道悪C
高松宮記念はスローペースになったレースで、逃げたこの馬に展開が向きました。そのレースで大差を付けられての3着なので評価できません。
今回は前3Fが33秒台前半になる超ハイペースなので逃げるどころか好位を取るのも怪しいと思います。
15ヴェントヴォーチェ
1年間好走したレースがなかったのでグラフにできませんでした。
評価 良馬場C 道悪C
ワンペースの消耗戦よりも加速ラップを刻む瞬発力ラップで好走が目立つ馬なので、今回ピューロマジックが引っ張る消耗戦の適正は低いです。
16ウイングレイテスト
評価 良馬場C 道悪C
アイビスサマーダッシュは59㎏を背負ってクビ差の2着と強い内容でした。
ワンペースの消耗戦で強い競馬をできているので適正はあると思います。ただ、速い上がりを使えるタイプではないので、好走するには内をロスなく周るなどの恩恵は必要です。
ということで、大外はかなり不利です。
予想
良馬場
◎2トウシンマカオ
〇3ウインマーベル
▲7マッドクール
△6ママコチャ
△12サトノレーヴ
△8モズメイメイ
△10ピューロマジック
△13ルガル
2トウシンマカオは勝ち馬データに該当したこと、クッション値10と得意な馬場コンディションになったことを評価しました。前走のセントウルSで苦手なラップも克服したので、覚醒していると思います。
3ウインマーベルも勝ち馬データに該当したことを評価しました。去年は出遅れてしまいましたが、今年はしっかりスタートを決めてほしいです。
7マッドクールも勝ち馬データに該当したことを評価。立ち回りやすそうな枠ですし進路の心配はない分買いやすいです。
6ママコチャは末脚がやや足りないので抑えまで。
12サトノレーヴも外を回されるロスが不安ですし、末脚はトウシンマカオ・ウインマーベル・マッドクールには敵わないと思います。
8モズメイメイ・10ピューロマジック・13ルガルは穴馬候補で抑えます。展開の恩恵がなにかしら必要ですが、着内にこれる力はあると思います。
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【北九州記念】🎯🎯🎯
— フジオ@競馬ブロガー (@fujioblog8282) June 30, 2024
◎ピューロマジック🥇
強かった‼️
ありがとうございます😊 pic.twitter.com/8ug1Ahm9k6