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G1天皇賞・秋2024 レース回顧・ラップ解析・騎手(調教師)コメントまとめ

天皇賞秋2024(東京芝2000m)のレース回顧とラップ解析・騎手や調教師のコメントをまとめていきます。次のレースに向けて復習します。

目次

今回の勝ち馬ラップ

過去5年平均との比較

東京競馬場 芝2000m(Bコース2日目)

引用:JRA
東京競馬場の傾斜と比較

前3F 35.9秒(平均+0.3秒)
前5F 59.9秒(平均+0.5秒)
後5F 57.4秒(平均±0.0秒)
上り3F33.7秒(平均-0.4秒)
走破タイム1:57.3秒(平均+0.1秒)
勝ち馬上がり32.5秒

天皇賞・秋 過去17R中
走破タイム歴代  7/17位タイ

上がり5F歴代  3/17タイ
上がり4F歴代  2/17位タイ
上がり3F歴代  2/17タイ

スローペースで前にポジションを取った馬が有利なレースでした。

ラスト3Fは歴代2位タイの速さで瞬発力も問われるレースで、不利な後方から差し切ったドウデュースが一番強い競馬をしたと思います。

恩恵があった馬

タスティエーラ

ホウオウビスケッツ

ベラジオオペラ

不利があった馬

ドウデュース

ジャスティンパレス

レーベンスティール

ステラヴェローチェ

1着ドウデュース

評価 A

ラップ的には後ろからは届かない前有利のラップでした。それを4角13番手から差し切ったのは高く評価できます。

予想では中間12.0秒までしか緩まない2000mのペースでは勝ち切れないと書いていましたが、しっかり勝ち切ったので本当に強いなと思います。

今の競馬界でこの馬に勝てる馬っているんでしょうか。次走はJCそして有馬記念へと駒を進めますが、今の状態をキープできるなら古馬3冠に手が届くと思います。

騎手・調教師コメントまとめ

(武豊騎手)
今日は絶対結果を出さなきゃいけないという強い気持ちで乗りました。ある程度腹をくくってラストの脚にかけるレースを、と思っていました。何とか届いてくれという気持ちだったんですけど、この馬の本来の末脚を使えたので大丈夫だと思いました。ドウデュースと勝てたことが本当にうれしいです。

東スポ競馬

2着タスティエーラ

評価 B

馬場とラップの恩恵が大きいので素直に評価できません。それでも先行してしっかり33秒台前半の末脚を使えているので、ダービー馬としての実力は見せてくれたと思います。

サトノクラウン産駒で重賞実績がある馬はこの馬しかいないので、血統価値のためにも古馬G1で活躍してほしいです。

騎手・調教師コメントまとめ

(松山弘平騎手)
雰囲気良く、スタートも良く、力みもなくて、いいリズムで走れていました。最後も追ってからしっかり伸びてくれて、あと少しというところまで来たのですが、勝ち馬の決め手にやられてしまいました。能力を示してくれましたし、まだまだやれると思います。

東スポ競馬

3着ホウオウビスケッツ

評価 B

馬場とラップの恩恵が大きいので素直に評価できません。

岩田望来騎手の神騎乗だったと思います。外目の枠に入った時点でかなり軽視しましたが、その騎乗に堪えられるビスケッツもやっぱり強かったと思います。スローペースに落とせるメンバー構成だと今後絶対に切れない馬ですね。

騎手・調教師コメントまとめ

(岩田望来騎手)
ゲートを決めて理想の位置取りで進められました。道中は少し力んでいたけど、GⅠにしてはぎりぎりスローペースで運べました。いい手応えで直線を迎えてセーフティーリードを取りたかったので、早めに踏んでいきました。坂を上って残り100メートルで止まったけど、3着に粘ったあたりは力がある証拠ですね。

東スポ競馬

4着ジャスティンパレス

評価 A

もうゲートで落ち着くのは無理そうですね。スタートは切れない前提で今後予想します。

直線では右往左往して進路を探しながらの上がり2位でした。坂井騎手の言うとおりドウデュースと同じように外に出して末脚にかける競馬をすればきわどかったと思います。

テン乗りだったので、そこら辺の信頼関係ができていませんでしたね。やっぱり好走した馬はすべて過去からコンビを何度も経験しています。このレースを糧に信頼関係を築いて次走に臨んでほしいです。

騎手・調教師コメントまとめ

(坂井瑠星騎手)
調教よりも返し馬の雰囲気は良かったですが、ゲートで出られそうなタイミングがなく、ポジションが後ろになってしまいました。道中は感じよく行けて、一発勝負に行ったんですけど、結果的には下げて外へ出していたほうがもう少し際どかったかもしれません。

東スポ競馬

5着マテンロウスカイ

評価 C

馬場とラップの恩恵が大きいので素直に評価できません。内をロスなく回して上がり33.4秒と外を回したタスティエーラと同じタイムなので、枠の恩恵がかなり大きいですね。

中山記念を勝ったことでハンデ戦でも斤量を背負わされるでしょうし、今回のレースで人気にもなりそうなので厳しめに判断しました。

騎手・調教師コメントまとめ

(横山典弘騎手)
人気以上にやれると思って挑んでいきましたが、このメンバーを相手に本当に頑張ってくれました。内枠を引けた時点でああいう競馬になるかなと思いましたが、最後はスペースを見つけてしっかりと脚を使ってくれました。いい競馬だったと思います。

東スポ競馬

6着ベラジオオペラ

評価 B

夏負けして状態が戻らなかったみたいですね。和夫騎手が6着でも頑張ったと言っているので参考外でいいと思います。

今回一番馬場とラップの恩恵を受けられるポジションを取りながら凡走したので、次走人気が落ちそうですし、本来もっと強い競馬ができる馬だと信じてます。このレースを減点材料にしないように注意したいですね。

騎手・調教師コメントまとめ

(横山和生騎手)
状態に関しては先生やスタッフさんも言っていた通り、本調子にないのかなと感じさせる返し馬でした。その中でもしっかりスタートを決めて逃げた馬の後ろで運んで、勝負にいっての6着とよく頑張ってくれたと思います。

東スポ競馬

7着ソールオリエンス

評価 C

スタートも良く出ましたし、ポジションも取れました。内を回して脚を溜めれたので、正直もう少し伸びてほしかったです。

外を回したレーベンスティールに1/2馬身勝ってはいますが末脚の速さは負けています。馬の強さはレーベンスティールの方が上ですね。良馬場の末脚比べではやっぱりワンパンチ足りないので道悪になるなどの恩恵がないとG1では厳しいかもしれません。

騎手・調教師コメントまとめ

(横山武史騎手)
古馬になって本当に成長しているのを感じました。成長しているのでゲートも出てくれると思っていたんです。それでいても二千でこれだけいいポジションで運ぶことができたし、想像以上にいい競馬をしてくれていました。最後もしっかり脚は使ってくれているし、メンバーも強かったですが着順ほど負けていないのでまたこれからが楽しみです。

東スポ競馬

8着レーベンスティール

評価 A

8枠から全てのコーナーで外を回す厳しい競馬でした。2コーナーでは折り合いを書いたキングズパレスにあおられて外に膨らむ不利もありました。それだけロスの大きい競馬をしながら33.2秒の末脚で差を詰めているので高く評価していいと思います。

枠さえ内に入っていれば勝てたかもしれません。かなり力を付けていると思うので、このレースで人気を落とすなら次走全力で買いたいですね。

騎手・調教師コメントまとめ

(ルメール騎手)
外枠がやはり厳しかったです。折り合いに関してはしっかりと我慢できていたけど、このペースですし後ろからでは勝ち馬以外は大変でした。それでも精いっぱい走ってくれたし、またトライしたいね。

東スポ競馬

9着ステラヴェローチェ

評価 B

直線でジャスティンパレスに強引に割ってこられて進路がなくなる不利がありました。ただ、不利がなくても好走は難しかったと思います。

そもそも瞬発力ラップは適正外なので参考外でいいと思います。消耗戦ラップで強みが出る馬なので、そういったレースで軽視しないようにしたいです。

騎手・調教師コメントまとめ

(佐々木大輔騎手)
このペースでも力みが取り切れなかったです。その中でしまいは伸びてくれているのですが、直線で不利を受けました。それがなければもう少し伸びていたんじゃないかなと思います。

東スポ競馬

10着ニシノレヴナント

評価 B

2000mは距離が短すぎます。今回はスローペースでしたが追走できていませんでした。適正距離は2400m以上です。

騎手・調教師コメントまとめ

(田辺裕信騎手)
久々の二千で、この時期のGⅠは時計も速いのでどれだけついていけるかと思いましたが、向正面でスタートで置かれた分はしっかり取り返せました。直線も思ったより脚をよく使ってくれていました。メンバーは強かったのでこの着順ですけど、何頭か有力馬を負かしてきたし、この馬に合った条件が整えばチャンスはあると思います。

東スポ競馬

11着ノースブリッジ

評価 B

スタートで出負けした時点で天皇賞秋が終了しました。高速馬場かつ瞬発力ラップのレースで好走がないので、そもそも今回のレースに適正はありませんでしたが、先行馬としてスタートが悪いのは致命的ですね。奇数番に入ったら少し疑った方がいいかもしれません。とはいえ、海外G1で好走している実力馬ですから軽視しないように気を付けたいです。年明けの中山とかが合いそうです。

騎手・調教師コメントまとめ

(岩田康誠騎手)
つっかけてしまって体勢が悪くなってしまって、しっかり前に出て行かなかったです。イメージとしては逃げるぐらいのつもりでいたんだけれども…。

東スポ競馬

12着キングズパレス

評価 C

2コーナーで折り合いを欠き、レーベンスティールにぶつかって2頭とも外に飛び出ました。折り合いが付かないのは今後の課題ですね。スローペースでもミドルペースでも好走があるので器用な馬かと思っていましたが、気性面の課題が残ってしまったのは残念です。

騎手・調教師コメントまとめ

(A.シュタルケ騎手)
道中スローペースで思うようなレースができなかったです。追ってから反応してくれましたが、少し流れが速くなってほしかったです。

東スポ競馬

13着リバティアイランド

評価 C

外を回す競馬になったので展開的に不利でした。川田騎手は前残りの馬場をケアするために向こう正面で前目に付ける競馬をしました。「4角までは抜群の手ごたえ」とコメントしているように騎乗は完璧でした。それでも直線で伸びて全く伸びて来なかったのは休み明けが影響しているのかもしれません。JC時470㎏だった馬体が492㎏まで増えていましたが太く見えませんでしたし、このレースで軽視しないようにしたいです。

騎手・調教師コメントまとめ

(川田将雅騎手)
返し馬の雰囲気も良く、4角までは抜群の手応えで来たのですが、これだけ動けなかったのは初めてです。

東スポ競馬

14着ダノンベルーガ

評価 C

スタートして前目に付ける競馬をしまし。外を回す不利があったうえに2角で接触もありましたが、直線で全く伸びて来なかったので評価できません。

騎手・調教師コメントまとめ

(C.デムーロ騎手)
(2コーナーで)接触する不利はありましたが、その後、道中は折り合いがつきました。直線で反応がなかったのは休み明けなのかもしれませんが、初めて騎乗したのでそのあたりは分からないですね。

東スポ競馬

15着シルトホルン

評価 C

レース序盤に脚を使って番手に付けた分ラストに使える脚がありませんでした。やっぱり瞬発力を求められるラップになると脆いですね。内枠で楽にポジションを取れるときに狙いたいです。

騎手・調教師コメントまとめ

(大野拓弥騎手)
逃げた馬を行かせて、その後ろでリラックスして上手に走れていました。この経験が今後に生きてくるといいですね。

東スポ競馬

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