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G1ジャパンカップ2024 レース回顧・ラップ解析・騎手(調教師)コメントまとめ

ジャパンカップ2024(東京芝2400m)のレース回顧とラップ解析・騎手や調教師のコメントをまとめていきます。次のレースに向けて復習します。

目次

今回の勝ち馬ラップ

過去5年平均との比較

東京競馬場 芝2400m(Cコース4日目)

引用:JRA
東京競馬場の傾斜と比較

前3F 37.1秒(平均+0.6秒)
前5F 62.2秒(平均+1.2秒)
後5F 58.5秒(平均-0.1秒)
上り3F33.4秒(平均-1.3秒)
走破タイム2:25.5秒(平均+1.8秒)
勝ち馬上がり32.7秒(平均-1.5秒)

12.7-11.4-13.0-12.9-12.2-12.3-
12.5-12.6-12.5-11.5-10.8-11.1

ジャパンカップ 過去37R中
走破タイム歴代 25/37位タイ

上がり5F歴代  6/37
上がり4F歴代  4/37位タイ
上がり3F歴代  1/37

1日を通して前残りが顕著な馬場でした。1000m通過は過去3番目に遅く、9F地点まで11秒台を刻まない超スローペースになりました。

前にポジションを取った馬に展開が向いたレースで、後方から差し切ったドウデュースの末脚は異次元だったと思います。

恩恵があった馬

シンエンペラー

不利があった馬

ドウデュース

ジャスティンパレス

ダノンベルーガ

1着ドウデュース

評価 A

1日を通して前残りが顕著な馬場でしたし、超スローペースになったので3角12番手はとても不利なポジションでした。そこから差し切ってしまうので強い以外の言葉がないです。

道中は行きたがる素振りが強くずっと引っ掛かっていました。武豊騎手もレース後「引っ掛かる引っ掛かる」と他の騎手に漏らしています。3コーナーから進出を開始して4コーナーまでに7番手までポジションを上げるとあっという間に先頭に立ってしまいました。一瞬ソラを使いそうになっていましたがなんとか最後まで集中して走れたのは良かったと思います。

持っているポテンシャルが他の馬とは違いますね。現状、ドウデュースを倒すにはハイペースの消耗戦で逃げ切るしかないと思います。有馬記念ですが、相当な不利がないかぎり着外に飛ぶことはないと思います。

騎手・調教師コメントまとめ

(武豊騎手)
期待に応えたい気持ちが強かったので、ホッとしています。ペースが遅過ぎて馬が全力で走りたがっていて、抑えるのに苦労しました。動きだしは早いかと思いましたが、持つんじゃないかと思って自信を持って行きました。天皇賞、ジャパンCと勝てて、この馬の走りができてうれしいです。世界を代表する馬が来てくれて戦うことができてうれしいですし、勝てたことはさらに価値があると思います。無事なら有馬記念が最後でそこで引退と聞いています。何とかいい最後を、と思っています。

東スポ競馬

2着シンエンペラー

評価 B

楽に先手を取ってハナを取りました。向こう正面ではドゥレッツァがハナを取ったのでちょうどいい風よけまでしてくれて、かなり展開が向いたと思います。

恩恵が大きいので高く評価はできませんが33.1秒で上がり2位と急加速のラップに対応できた点は評価できます。スタート良し、折り合い良し、加速力良し、持続力良しと競走馬として必要な能力を持っている馬です。古馬になっても活躍できると思いますし、どこかでG1を勝てると思います。

騎手・調教師コメントまとめ

(坂井瑠星騎手)
スローペースは目に見えていたので、主張して行きました。馬の状態が良かったですね。ラストはまた前が止まったら盛り返して、いい走りをしてくれました。着差が着差だけに残念です。また今後の成長が楽しみです。

東スポ競馬

2着ドゥレッツァ

評価 A

スタートで後手を踏んだことが今回の敗因ですね。見直し可能な内容だと思います。

1・2コーナーでは外を回すロスがありましたし、向こう正面でマクってハナを取った分シンエンペラーより無駄に体力を使いました。スムーズとは言えないレースでしたが残り200m地点の10.8秒のラップはドウデュースと並んで踏めていますし瞬発力が高いですね。斤量が軽いシンエンペラーに抜かせなかったので、ドウデュースの次に強い競馬をしたと思います。

ビュイック騎手のコメントから操縦性の高さが良く分かりますし、来年は天皇賞春・ジャパンカップで優勝に期待したい馬です。

騎手・調教師コメントまとめ

(W.ビュイック騎手)
長い距離向きの馬でスタミナがあるし、長く脚を使ってくれますね。こちらの指示にも素早く反応してくれて、前に行けという指示を出せばすぐに前に行ってくれたし、抑える指示を出せばすぐに馬がリラックスしてくれました。またぜひヨーロッパ遠征にチャレンジしてもらいたいぐらいの馬ですよ。

東スポ競馬

4着チェルヴィニア

評価 C

4コーナーのペースアップについていけなかったので評価できません。斤量が他の馬より4㎏も軽いうえに大きな不利もなく4コーナーで4番手に付けていましたが伸びて来れなかったのは残念でした。

シンエンペラーはかなり展開が向いているので番付けは終わってないかもしれませんが、ドウデュースとドゥレッツァには完敗しています。ジャスティンパレスに先着していますがジャスティンパレスは内で包まれた分追い出しが遅れていましたし展開次第では差されていたと思います。

同世代の牝馬の中では最強ですが、古馬の牡馬相手に勝つのは難しいように感じました。これからの成長に期待したいです。

騎手・調教師コメントまとめ

(ルメール騎手)
ペースが遅過ぎだったけど、ポジション的にはいいところで運べました。直線で一気にペースアップした時に脚が使えなかったですね。馬自身はよく頑張っているけど、今日は瞬発力が必要でした。

東スポ競馬

5着ジャスティンパレス

評価 B

スタートが絶対に上手くできない馬なのにすごく良いスタートを決めたのでCデムーロ騎手は天才だと思います。兄のミルコ騎手は見習ってほしいです。せっかく良いスタートを決めたのに馬が躊躇してポジションを取れないって、ジャスティンパレスは先行できない病気なんでしょうか(笑)

トップスピードに乗せるまで少し時間がかかるタイプなので今回のよーいどんのラップは苦手みたいですね。追い出しも若干遅れているので評価を下げる内容ではなかったと思います。

有馬記念ではまた期待したいですが、有馬記念も先行力が重要なファクターになるのでCデムーロ騎手じゃないと難しいかもしれません。それでも今回のレースよりは中山の方がトップスピードに乗せやすい分好走する確率は上がると思います。

騎手・調教師コメントまとめ

(C.デムーロ騎手)
ゲートの中はうるさかったんですが、スタートはうまく切れました。本当は好位を取りに行こうと思っていたんですが、馬がちゅうちょする感じで好位まで行けず、中団からになりました。ペースが遅くて、道中馬が行く気になってハミをかんでいましたし、ヨーイドンの勝負になってしまい、長く脚を使うタイプのこの馬には厳しかったです。

東スポ競馬

6着ゴリアット

評価 B

前走のコンセイユドパリ賞もかなりスローペースなレースだったのでスミヨン騎手の言い訳は通用しないと思います。それでも日本の超高速瞬発力レースに上がり33.5秒で対応した点は評価していいと思います。血統的にも合っていないレースでしたし、この経験が少しでもプラスになるとうれしいですね。

ただ、スミヨン騎手は1コーナーで強引にポジションを取りに行ってダノンベルーガに不利を与えています。強引な騎乗でダノンベルーガがフェアな勝負ができなかったことが残念です。

騎手・調教師コメントまとめ

(スミヨン騎手)
リズムのない遅いペースで、勝負どころの前に馬が消耗してしまいました。この馬にとってスムーズなレースではありませんでした。

東スポ競馬

7着スターズオンアース

評価 C

有利な前目のポジションを取れましたが瞬発力勝負で及びませんでした。川田騎手は右ムチを入れまくっていましたが、それでも右にヨレていたのでモタれ癖が出ていたと思います。

直線が長いレースではこの癖が邪魔で今後も好走は難しいかもしれません。特に左回りのコースは厳しいですね。来年も頑張ってくれるなら中山や京都、阪神の内回りがベストだと思います。

騎手・調教師コメントまとめ

(川田将雅騎手)
よく頑張っています。

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8着オーギュストロダン

評価 

ディープインパクトとのラストクロップでラストランにジャパンカップを選んでくれて感動しました。エイダン・オブライエンさんありがとうございました。

騎手・調教師コメントまとめ

(ムーア騎手)
スタートしてからペースが速かったり、遅かったり乱れましたね。ベスト(な走り)が見せられなかったです。馬自身は頑張ってくれました。日本でラストランとしてジャパンカップに参加できてよかったです。

東スポ競馬

9着ダノンベルーガ

評価 B

1コーナーでスミヨン騎手の強引なポジション取りの被害を受けています。事故防止のために開けている内1頭分の隙間を強引に割って入られてポジションを下げざるを得なくなったのがなかり痛かったです。直線でもジャスティンパレスに接触していますし不運が重なったレースなので評価を下げる内容ではなかったと思います。

ラストは脚を伸ばしていますし、ブリンカーがきらいだったのかもしれませんね。次につながる内容でしたし次走人気しないでしょうから状態次第では狙いたい1頭です。

騎手・調教師コメントまとめ

(松山弘平騎手)
スタートは良かったですし、馬の状態も良かったです。ブリンカーを外したのも良かったんじゃないかと思います。

東スポ競馬

10着シュトルーヴェ

評価 C

ポジションを取れない弱点がそのまま着順に影響しました。得意なラップだったのでもう少し伸びてほしかったですね。

騎手・調教師コメントまとめ

(鮫島克駿騎手)
スタートがいつも遅いタイプで、しっかり出したかったんですけどね。いつも通り後方からになりました。スローペースでもしっかり脚は使っているし、全体の着差もそこまでないですからね。前半いいポジションが取れていたらと思います。馬の仕上がりは完璧でした。100%以上にしてもらったと思います。

東スポ競馬

11着ファンタスティックムーン

評価 C

ポジションを取れない弱点がそのまま着順に影響しました。

騎手・調教師コメントまとめ

(R.ピーヒュレク騎手)
われわれの期待したハイペースではなく、日本のレースにしてはペースが遅すぎました。本来の末脚を発揮できませんでした。

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12着ブローザホーン

評価 B

適正がないラップでだったので参考外でいいと思います。持続力ラップや消耗戦に強い馬なので、そういったレースで軽視しないように注意したいです。

騎手・調教師コメントまとめ

(菅原明良騎手)
だいぶ調子が上がってましたね。道中の雰囲気も良かったです。ただ、遅過ぎるペースで切れ味勝負では分が悪過ぎましたね。それでも食らいついていましたし、本当に雰囲気は良かったですね。次につながります。

東スポ競馬

13着カラテ

評価 B

直線で進路が開かずに外に切り返すロスがありましたが、内をロスなく回したブローザホーンに半馬身差しか負けていないので良く頑張ったと思います。一瞬の瞬発力を求められると厳しいですね。

ラスト大きく減速するようなタフなレースで好走が目立つ馬なので今回のラップは適正外です。来年も頑張るならG3クラスで穴をあけてもいいと思います。

騎手・調教師コメントまとめ

(杉原誠人騎手)
「いい経験をさせてもらいました。オーナーや関係者に感謝です。馬は折り合いがついてラストも一生懸命に伸びてくれています。いいスタートを切って前に行けばという後悔もあるんですが、よく頑張ってくれています。

東スポ競馬

14着ソールオリエンス

評価 C

良いポジションを取れましたが心配になるレベルで直線失速しました。ケガがなければ良いですが、あそこまで伸びない理由はなんだったのか気になります。

騎手・調教師コメントまとめ

(横山武史騎手)
前回の天皇賞(秋)の時にトモがしっかりしていたことで、昔よりポジションを取れるようになっていましたからね。今日は400メートル延びるので2番手というのも想定内でした。先生とも少し攻めた競馬をしようと話していたので、すんなりと楽に無理せず2番手の位置を取ることができました。ただ、スローの瞬発力勝負になり、勝負どころで置かれてしまいました。

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